• Commonwealth Fusion Systems (CFS)は、世界最大の核融合エネルギー企業であり、英国の国立核融合研究所の旗艦プログラムにおいて、新たなトリチウムブランケット技術試験に参加する初の国際企業となりました。
  • CFSは、特注の大規模中性子源を含む、包括的なブランケット試験のための世界トップクラスのインフラを早期に利用できるようになります。
  • この合意は、4月に米国議会で行われた国王の演説による機運を背景としています。

英国・オックスフォード, 2026年7月1日 /PRNewswire/ ーUK Atomic Energy Authority(UKAEA)は本日、最大手の核融合エネルギー企業であるCommonwealth Fusion Systems(CFS)が、同機関の旗艦プログラム「Lithium Breeding Tritium Innovation programme(LIBRTI)」に、国際企業として初めて参加することを発表しました。

LIBRTIは、英国政府が2億2000万ポンドを投じて推進するイニシアチブであり、核融合エネルギーの商業化に不可欠な「正味トリチウム生成」の実証を目指しています。これは、核融合発電所の消費分を賄えるだけの燃料成分を自給生成できることを意味します。

このプログラムでは、最近取得された高フラックス中性子源を活用し、UKAEAのカルハム・キャンパスに、この種の施設としては初となる技術施設の整備を進めています。

核融合発電所において「ブランケット」とは、核融合反応から生じる中性子がリチウム原子に衝突する領域を指します。この過程でリチウム原子が核融合燃料として用いられる水素の一種であるトリチウムへと変換されます。この生成技術は「ブリーディング」と呼ばれ、新設されるLIBRTI施設により、産業界のパートナー各社は、実規模の装置を再現した核融合環境において、ブランケット技術を開発・検証することが可能になります。

CFSは、マサチューセッツ州デベンスに拠点を置く民間企業であり、2018年にマサチューセッツ工科大学(MIT)からスピンオフして設立されました。同社は30億米ドル以上の民間資金を調達しており、世界で最も資金力のある核融合エネルギー企業です。CFSは現在、SPARC核融合実証装置の建設を進めており、2030年代初頭には米国バージニア州にある同社初のARC核融合発電所からの発電開始を見込んでいます。

CFSとUKAEAは協力し、LIBRTI施設における実験装置の設計、試験プロトコルの策定、および実験の実施を進めています。CFSは、初期の研究で使用される試験用アーティクル(テスト試料・試験体)を製作する予定です。

UKAEAのCEO、Tim Bestwick氏は以下のように述べました:

「英国の核融合戦略は、核融合研究における英国のリーダーとしての立場を強調すると同時に、継続的な国際協力の重要性を認識しています。」

LIBRTIの上級責任者であるAmanda Quadling氏は以下のように述べました:

「CFSの受け入れは、LIBRTIにとって画期的な出来事です。CFSの参加は、私たちの取り組みに弾みをつけ、実証済みの核融合発電所規模の技術実現に向けた世界的な取り組みを加速させるものです。」

CFSの共同創業者兼最高科学責任者であるBrandon Sorbom氏は以下のように述べました:

「LIBRTIの専門的な試験能力を活用することで、正味トリチウム生成を実証し、当社のARCブランケットシステムの設計に対する信頼性を高めることができるでしょう。この提携を通じて、CFSは、商用核融合発電所と直接対応するブランケットシステムを実際に設計・構築するための実践的な経験を積むことになります。UKAEAおよびLIBRTIチームと提携し、初期ユーザーとして協力できることを大変嬉しく思っています。」

CFS燃料サイクル・ブランケット技術担当ディレクター、Heena Mutha氏は以下のように述べました:

核融合関連の環境下でブランケットの性能を研究する能力を構築しているということは、核融合業界にとって信じられないほど素晴らしい瞬間です。UKAEAおよびLIBRTIとの今回の協力を楽しみにしています。」

詳細については、こちらまでお問い合わせください:

  • メディア・コミュニケーション担当マネージャー、Mike Bridge氏(メール経由で):mediaenquiry@ukaea.uk
  • CFS社外コミュニケーション責任者、Christine Dunn氏(メール経由で):press@cfs.energy

United Kingdom Atomic Energy Authorityについて

私たちについて

United Kingdom Atomic Energy Authority(UKAEA)は、英国の国家核融合エネルギー研究機関です。当機関は、Department for Energy Security and Net Zero(DESNZ)傘下の執行型非省庁公共機関です。 

私たちの活動

UKAEAの使命は、持続可能な核融合エネルギーの実現を主導し、科学的成果と英国経済への利益を最大化することです。技術的専門家としての役割を担い、企業および国際的な研究コミュニティと連携することでこれを実現しています。 

UKAEAの取り組みの中核をなすのは、核融合エネルギーに関する包括的な知識基盤を構築するための世界トップクラスの施設運営です。核融合のライフサイクル全体にわたる課題に取り組み、解決するとともに、さまざまな分野のソリューションを統合することで、将来の核融合発電所計画の基盤となる、卓越した技術センターを設立しています。 

UKAEAは、技術力・施設・専門知識を提供することで、パートナー各社と協力しながら核融合発電所の開発を進めています。UKAEAは、英国政府に代わって、UK Fusion Energy(UKFE)を保有しています。UKFEを通じて「Spherical Tokamak for Energy Production(STEP)」プログラムを主導し、ノッティンガムシャーに英国初のプロトタイプ核融合発電所を設計・建設しています。 

核融合エコシステムを拡大するため、UKAEAは、熟練した人材の育成、核融合関連産業の成長、そして「イノベーション・クラスター」の創出に注力しています。核融合技術の発展機会を積極的に模索するとともに、その計り知れない可能性を関係者や一般社会に広く伝えることで、核融合エネルギーの未来「今日必要とされる明日のエネルギー」の実現を加速させていきます。 

詳細はこちら:https://www.gov.uk/ukaea。UKAEA公式ソーシャルメディア:@UKAEAofficial 

核融合エネルギーについて

2種類の水素(重水素とトリチウム)の混合物を加熱し、太陽の中心核の10倍もの極高温で制御されたプラズマを形成すると、それらが融合してヘリウムを生成し、その過程で放出されるエネルギーを利用して発電を行うことができます。これを実現する方法は一つだけではありません。UKAEAのアプローチは強力な磁石を用いて、この高温プラズマを「トカマク」と呼ばれるリング状の装置内で閉じ込め、その熱を利用して、既存の発電所と同様の方法で発電を行うというものです。  

Commonwealth Fusion Systemsについて

Commonwealth Fusion Systemsは、世界最大かつ先導的な民間核融合企業です。同社の主要な核融合プロジェクトであるSPARCは、正味エネルギーを生成し、無限のカーボンフリーエネルギーへの道を切り開くものです。同社は2018年の設立以来、30億米ドル以上の資金を調達してきました。

SPARC® および ARC™ は、Commonwealth Fusion Systems® の商標です。

ロゴ ーhttps://mma.prnasia.com/media2/2432727/Commonwealth_Fusion_Systems_Logo.jpg?p=medium600

ロゴ ーhttps://mma.prnasia.com/media2/3002628/UKAEA_logo.jpg?p=medium600

 

 

 

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