JSTORIES ー 中東のシリアやイラクなどの紛争地に危険を覚悟で乗り込み、現地の人々、子供たちの声を届けたいと精力的な取材を行っていた日本人ジャーナリスト後藤健二さんが、取材中に殺害されてから10年が経ちました。当社代表の前田利継は、後藤健二さんと一緒に仕事をしていたこともあるジャーナリスト仲間であり、後藤さんの命の危険を冒しても真実を伝えるという真摯なジャーナリズム活動に以前から強く共感しておりました。
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PBMCは、信頼されるコンテンツを作って人々をつなぎ、豊かで公正な世界を実現することを目指しています。当社のこうした方針は、後藤さんが目指したジャーナリズムからも大きな影響を受けており、後藤さんの思いを微力ながらでも継承していきたいという考えから、今回の追悼イベントに共催という形でサポートさせていただくことになりました。
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アーカイブ動画やイベント風景を撮影し、イベント全体の映像は当日オンラインで参加していた、現在オランダで暮らす後藤さんの長女、後藤麻里さんに中継で配信しました。また来館された方々への受付対応を行いました。
追悼会には、後藤さんを知るジャーナリストや関係者ら、約110名が、東京の日比谷図書文化館に集まりました。司会は、当社代表の前田利継と、日本テレビ報道局の福澤真由美さんが務め、後藤さんが殺害された場所や遺骨の埋葬地を取材した報道ジャーナリストの遠藤正雄さんや、世界各地から後藤さんの救出を訴える活動「I AM KENJI」を呼び掛けた発起人、西前拓さんらが登壇。また「ジャーナリストはなぜ戦地に行くのか」や「アサド政権崩壊後のシリア情勢」などについてパネル討論会が行われるなど、様々な形で後藤健二さんの功績を振り返りました。

前田代表のコメント:
「10年目という節目で、このように多くのジャーナリストの皆さんとご一緒に後藤さんの活動を思い返し、今後のメディアとして、そしてジャーナリストとしてどうあるべきかをディスカッションできたのは本当に有意義な時間でした。私たちは、後藤さんの遺志を継いで、彼の弱者に寄り添う姿勢から学ぶと同時に、自分たちのできる形で、ジャーナリズムの新しい姿を模索し、豊かで公正な世界の実現に向けて努力していきたいと思っています。」
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当日の追悼会については、日本テレビ、クリスチャントゥデイなどでも取り上げられました。詳細については以下の記事をご覧ください。
この記事に関するお問い合わせは、jstories@pacificbridge.jp にお寄せください。
記事:高畑依実
トップ写真:JSTORIES
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