日本初のソリューション特化型メディア「J-STORIES」はこの度、9月17日・18日に東京都のスタートアップ交流拠点「東京イノベーションベース(TiB)」で行われる「2024 日本・台湾イノベーションサミット」のメディアパートナーに就任しました。今年のサミットと日本・台湾のスタートアップコミュニティを盛り上げる為、サミットや台湾の魅力、出展企業、登壇者などの関連コンテンツを掲載します。今回は、イベントの見どころ、特に2大テーマを扱う基調講演についてお伝えします。(J-STORIES編集部)
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台湾の経済、産業、スタートアップ政策の司令塔劉主任委員が出席
サミット1日目 9月17日(火)10:10-10:15 ご挨拶
サミット2日目 9月18日(水)10:00-10:05 開会 / 歓迎の挨拶
今年のサミットには、台湾において経済・産業・スタートアップ政策の司令塔を担う台湾国家発展委員会のトップである劉鏡清(リュウ・キョウセイ)委員長(大臣相当)が台湾の代表団を率い、サミットのオープニングスピーチを行う。台湾の国家レベルの発展戦略と日本との協力について詳細に語る予定だ。
また、劉委員長は、2024年の台湾新政権発足・委員就任以来、初めての訪日で、初日(17日)のサミット出席後には記者会見を行い、半導体を含む台湾の経済戦略や、グローバルなイノベーションエコシステムにおける台湾の今後の役割について説明する予定である。
大会に先立ち劉委員長は「3回目となる今回のイベントは過去最大の規模で、台湾と日本のスタートアップエコシステムを劇的に強化するきっかけになるに違いありません」とコメントしている。
「台湾の半導体サプライチェーンの市場価値が2033年までに10倍に成長する理由」
サミット2日目 9月18日(水)11:20-11:45 基調演説
台湾の半導体大手TSMCは、長期にわたる支援戦略によって海外投資家を引きつけて、台湾の半導体サプライチェーン(IP、ASICおよびIC設計、製造では工場建設、設備、消耗品、部品、代理店など)の市場価値を、現在の249億米ドルから、2033年には10倍の2,577億米ドルに急成長させることを見込んでいる。
TSMCの外国人投資家は現在、約3,430億米ドル相当の株式を保有しており、保有率は73%。一方で、台湾半導体サプライチェーン企業の外国人株式保有額は約47億米ドルと、TSMCの株式保有額の約1.4%に過ぎない。
2033年には台湾半導体サプライチェーン企業の収益がTSMCのコストおよび資本支出の49%に達すると予測されており、外国人投資家の保有割合は現在の7%から、大幅に増加することが期待されている。
イベントでは、この台湾における半導体サプライチェーンの成長可能性について、QIC(クワンタムインターナショナル)創業者兼CEOの李鴻基(リ・ホンジ、アレックス・リー)氏が講演する。
李氏は、バークレイズ証券、クレディ・スイス・ファーストボストン証券、ドイツ証券、元大証券などの国内外証券会社でゼネラルマネージャーを務めるなど、資本市場の運営に精通しており、特に上場および非上場企業への投資業務の専門家だ。
「東大VCのイノベーションと起業育成システム」
サミット2日目 9月18日(水)12:05-12:30 基調演説
東大IPC(東京大学協創プラットフォーム開発株式会社)は、医療、宇宙、人工知能(AI)、環境、アグリテックなどといった社会を大きく変える可能性を秘めたディープテック領域において、多種多様な スタートアップ企業を支援している日本を代表するベンチャーキャピタル(VC)だ。投資だけではなく、起業支援や、人材マッチアップなどスタートアップのイノベーションエコシステム(※1)そのものを作り上げることを目指して活動を広げる中で、近年では全国の大学や民間企業だけではなく、海外企業との連携も活発になっている。
投資部門の投資資金規模は2億5,000万米ドルに達しており、本講演では、政府と大学の協力により、どのようにしてイノベーションと起業の成功事例を促進するか、東大IPCで投資担当パートナーを務める古川圭祐さんが講演する。
※1:「イノベーション・エコシステム」とは、行政、大学、研究機関、企業、金融機関などの様々なプレーヤー が相互に関与し、絶え間なくイノベーションが創出される、生態系システムのような環境・状態のこと。
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そのほかの見どころについて
・東京都によるイノベーション発展戦略(9月18日)
東京都が推進する先進的な発展戦略が日本国外のビジネスに与える影響について
・過去3回の実績を持つ日本への投資経験の紹介(9月17日)
台湾国家級投資会社、台湾証券取引所、主要な投資機関がこれまでの日本での投資成功事例を紹介。
・台湾、日本の40社を超えるイノベーション企業のプレゼンテーション(9月17日、18日)
イノベーション・スタートアップ企業が示す新技術や革新的なビジネスモデルを紹介
★2024日本・台湾イノベーションサミット★
・開催時間:2024年9月17日(火)〜18日(水)
・開催場所:TiB (Tokyo Innovation Base)
・参加費:無料
※過去のサミットに参加いただいた方も、再度参加登録をお願いします。
アジェンダや出展社一覧については公式サイトにてご確認ください。
★登壇者一覧★
(登壇の順)
9月17日
・高島 大浩 / ジェトロ理事
・Ryan Kuo / President of CDIB Capital Innovation Advisors
・Kay Lin / Managing Partner of Darwin Venture Management Corporation
・Hui-Chuan TU / Senior Executive Vice President of Taiwan Stock Exchange
・David Weng / CEO of Taiwania Capital
・田中 章雄 / Headline パートナー
・成田 宏紀 / DCIパートナーズ株式会社社長
・佐々木 彩香 / 三菱UFJ信託銀行株式会社担当者
9月18日
・吉村 惠一 / 東京都スタートアップ・国際金融都市戦略室
・Alex Lee / CEO of Quantum International Corp (QIC)
・Peter Chng / Assistant Manager of Taiwan Stock Exchange
・Camelia, C. J. Chen / Deputy Director General of National Science and Technology Council
・Jonathan Liao / Managing Director of International Talent Taiwan Office
・松尾 俊彦/ Manager of East Japan Railway Company, Marketing Headquarters, Community Development Coordination Department, Shinagawa Community Development Division
・阪本 拓也 / CEO of MOL PLUS
・古川 圭祐 / Partner of University of Tokyo Innovation Platform Co.
・堤 世良 / Senior Principal of DG Incubation
・鈴木 大祐 / Senior Investment Director of Sony Ventures
・樽谷 範哉/ Deputy Director-General of Innovation Department, JETRO
詳細については、公式サイトをご参照ください。
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記事:J-STORIES
トップ写真: Startup Island TAIWAN 提供
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