アジア最大級のスタートアップイベント 「SusHi Tech Tokyo Global Startup Program」が開幕

国内外から参加スタートアップ400社以上が集結。持続可能な社会を新しいテクノロジーで実現

5月 17, 2024
BY TOSHIMASA HIJIKURO
アジア最大級のスタートアップイベント 「SusHi Tech Tokyo Global Startup Program」が開幕
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J-STORIES ー 東京都が主催するアジア最大規模のスタートアップイベント「SusHi Tech TOKYO Global Startup Program」が2024年5月15日と16日の2日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。
セッション「考え方、行動、そして未来を変える。〜次世代の若きリーダーとの対話〜」      (撮影: 肱黒勇正、以下同様)
セッション「考え方、行動、そして未来を変える。〜次世代の若きリーダーとの対話〜」      (撮影: 肱黒勇正、以下同様)
主催者によれば、昨年2月に開催された第一回と比べ、今年は、ブースに出展したスタートアップの数は328社から430社に増加。商談の数も2倍以上、セッション数、参加者数も前回から大幅に増加したという。
同イベントは、環境とエネルギー、人口構造の変化、インフラの老朽化、伝統文化の継承、世界が直面するであろう都市課題に対し多彩なアイデアやデジタルノウハウ、最先端のテクノロジーを用いて挑み、「持続可能な新しい価値」を生み出すことを目的としている。
今年は海外からの参加が6割を超えた他、特にAIを扱うスタートアップの数が、昨年の58社から84社へと増え、他にも​​ヘルスケア、バイオテクノロジー、ディープテックを中心とした企業が多く出展しているのが特徴だ。
出展社の一つであるインド出身の高度技術者の人材プラットフォームを提供するスタートアップ、Tech Japan株式会社 の西山直隆 代表取締役は、SusHi Tech Tokyoについて「世界の選ばれた起業家たちが一同に集まる良い機会。色々な方々とコネクションを作る機会なので、うまく有効活用したい」と語る。
Tech Japan 代表取締役の西山直隆 氏     
Tech Japan 代表取締役の西山直隆 氏     
別の出展者である産業用ドローンの開発を行うスタートアップ、株式会社プロドローン の曽田篤祥品質保証部マネージャーも、展示会の魅力は、海外とコネクションを作れることで、「国内だけではなく海外でも広く使ってもらう為に海外企業との協業を模索している」と話す。
プロドローンの「小型レーザー測量機用ドローン」    
プロドローンの「小型レーザー測量機用ドローン」    
一方で、折りたたみ可能なバイクを開発するスタートアップ、株式会社ICOMAの生駒崇光代表取締役社長は直近での海外進出は考えていないが、新規開発の為に資金調達と販売や生産で携わってくれるパートナーを募集するために出展した、と話す。
「このイベントは業界の方が集まるだけでなく、グローバルに色々な方が集まるので、VCさんや協業できそうな大手、スタートアップの皆さんに見ていただきたい」(生駒氏)
ICOMAの「タタメルバイク」
ICOMAの「タタメルバイク」
今回の展示会では、世界43 の国/地域、507 社の応募の中から選抜されたスタートアップ20社が、「世界が直面する困難へ立ち向かうためのテクノロジーやアイディア」についてプレゼンするピッチコンテストも開催された。
東京都の小池百合子知事から最高賞の「Grand Prize」を受け取る、ファーメンステーション代表取締役の酒井里奈 氏  SusHi Tech Tokyo 2024 提供
東京都の小池百合子知事から最高賞の「Grand Prize」を受け取る、ファーメンステーション代表取締役の酒井里奈 氏  SusHi Tech Tokyo 2024 提供
最高賞の「Grand Prize」には未利用資源を発酵・蒸留してエタノールや様々な発酵原料を開発・製造する、株式会社ファーメンステーションが選ばれ、優勝賞金として賞金1000万円が授与された。
記事:肱黒勇正 編集:一色崇典
トップ写真:肱黒勇正 撮影
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